仕事をする上で、「報連相」という言葉は、必ず耳にする言葉です。
なぜなら、仕事というのは、決して一人きりで完結できるものではなく、誰かしらの力を借りて初めて完結していくものであり、そこには、必ず報連相が絡んでくるからです。
しかし、この報連相がなかなか徹底できていないことが多く、それが元で、仕事が滞ったり、ひどい場合には、会社全体へ影響を及ぼすことさえあります。
そこで今回は、報連相の重要性はわかっているものの、徹底できていない理由とどのようにすれば、徹底していけるかについてご紹介させていただきます。
そもそも報連相とは、
報=報告:担当している業務について上の者に経過・結果を伝えること
連=連絡:その仕事に関係している人に対して業務の情報を伝えること
相=相談:業務を行う上で、判断に迷った場合などで周りにアドバイスをもらうこと
を意味しています。
ではなぜ報連相の徹底ができないのでしょうか。
報連相が徹底できない理由とは
その1:タイミングを逸してしまう
徹底できない理由として最も多いのが、報連相は重要であり、遂行していかなければならないのはわかっているが、タイミングが合わず、後回しにしたがために、結局時期を逸してしまい、そのままになってしまっているという理由です。
これは、相手側だけの問題ではなく、報連相を行う側にも原因があり、今やることがあるから時間があるときにという考えが報連相の徹底を妨げている原因になっています。
また、報連相を行う側が、何をどう話すかについて自分の中でまとまっていないため、後でまとめてから話そうとすることで、結局面倒になり、報連相ができずじまいになるケースもあります。
その2:自己判断で片付けてしまう
報連相に対する自分なりの基準を勝手に設けてしまい、これくらいのことは報連相に値しないと自己判断して、自分なりに片付けてしまうことが挙げられます。
仕事を行う上で、その仕事の経過についても報告をする義務があるため、その経過報告を一つ欠いただけでも報連相は成立しません。
もともと報連相には業務を共有し、円滑にする有効な手段でもあるので、そこで自己判断による完結はやってはいけない手段なのです。
その3:自分のミスしたことや不利なことは隠しておきたいという心理
これも報連相を妨げる理由として多いことなのですが、自分が担当している業務でミスしてしまったり、不利になるようなことが起こってしまったときに、怒られるのではないかという心理が働き、ついつい隠してしまうことが挙げられます。
確かに、誰しもミスや不利なことは、誰にも知られず、通り過ぎてくれないかなと思ってしまいがちですが、その隠してしまって報連相が遅れてしまうことで、下手をすると会社への大損害につながることも考えられるのです。
なかなか言い出せないかもしれませんが、もし、すぐに報連相が出来ていたなら、それに関わる人の英知を集めて、損失を最小限に止めることができるかもしれません。
また、業務途中のことであれば、すぐに修正でき、ミスや不利な事と思っていたことが、大したことではないことで済むことだってあり得るのです。
では、どのようにすれば報連相について徹底していけるのでしょうか。
報連相を徹底していくには
その1:報連相がしやすい環境づくり
では、報連相を徹底していくために必要なことですが、まずは、報連相がしやすい環境を整えることが大事です。
意外と多いのが、報連相をしにくい会社内の雰囲気があるということで、適切にコミュニケーションを取り、上司、先輩、同僚など、普段から話しやすい環境づくりに努めましょう。
社内コミュニケーションが活性化されることで、全体の業務の円滑化につながり、生産性も上がっていきます。
その2:ミスや不利なことはすぐ共有し、その共有こそが会社の成長につながる事を理解させる
ミスや不利な事は誰にでも起こることで、決して悪いことではなく、そのミスや不利な事に対しいかに会社としてすぐに取り組み、回避していくかの能力をつけていくことが会社の成長につながるということをみんなで理解していくことが大事なのです。
むしろ隠していることの方が罪なんだという意識付けをしていくようにしましょう。
その3:仕事はみんなで作り上げていく事への理解を深める
冒頭でお話ししたように仕事は決して一人で完結できるものではありません。
みんなで協力しあって初めて成り立つものであることを一人一人が理解し、報連相をすることで、より一丸となって仕事へ取り組め、一丸となることの喜びを感じられるよう努めて行きましょう。
まとめ
報連相の重要性はわかっているものの、なかなか徹底できないのには理由があり、また徹底できないことでの弊害というものをまずは知ることが大事です。
その上で、報連相の徹底を促すために、環境を整えることが、かなり重要になります。
今一度、報連相についてあなたの会社に当てはめて考えてみてはいかかですか。
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