人は誰しも誰からも嫌われる事なく生きていきたいという願望を持っているはずです。
しかしながら、年代も違えば育ってきた環境も違う、10人いれば10人性格が違うように、全ての人に好かれることはまずないのが現実です。
ただ、自分の努力次第では、嫌われる事を回避できるのもまた事実です。
そこで今回は、嫌われるのが怖いという強い思いを持っている人に焦点をあて、なぜ嫌われるのが怖いと思ってしまうのか、その心理と原因、そこから見える嫌われたくない気持ちの3つの克服法についてご紹介していきたいと思います。
嫌われるのが怖いと思ってしまう心理とは
心理①孤独になりたくない
嫌われるのが怖いと思っている人ほど、孤独感を味わうのをめっぽう嫌い、とにかく周りに誰でもいいからいてほしいという寂しがり屋な面があります。
ちょっとでも孤独を感じてしまうと、マイナスな思い込みがどんどん先行してしまい、自分は嫌われているから孤独な状況になっているんだと思い込んでしまう傾向があるため、それを避けるために周りの輪の中心でなくて良いので、その輪に入っていたいと思う気持ちが強いのです。
心理②自分に自信がない
嫌われるのが怖いと思ってしまう人は、根底として自分に自信がないことが挙げられ、自信がないからこそ、周りに合わせて、好かれるよう努力しているのです。
たとえ周りの意見が自分とかけはなているものであったとしても、そこで自分を出す事で嫌われる恐れがあるくらいなら、何も言わずとにかく周りに流される事をベストと考えるようにします。
心理③嫌な思いをしたくない
周りに合わせておく事で、間違いなく自分に不利なことが降りかかることはないので、わざわざ無理をして自分を主張することで嫌な思いをしたくないという心理が働き、嫌われないように自分を仕向けているのです。
新しいものに挑んでいくよりも現状維持が一番と考えてしまっているのです。
心理④いつも心に不安がつきまとっている
嫌われるのが怖いと思ってしまう人は、いつも心の中に何かしらの不安を抱えた状態であり、その状態で物事を考えれば当然、否定的に捉えてしまうことになり、その不安が起こっていない先の人間関係に対して嫌われるんじゃないかという思いを助長させてしまっています。
この不安が自分自身をどんどんネガティブ思考へと導いてしまい嫌われたくないだけではおさまらず、思い込みで嫌われているんじゃないかという負のスパイラルへと繋がってしまっているのです。
心理⑤人の目を気にしすぎる
嫌われるのが怖いと思ってしまう人は、日頃から周りの動向をよく観察しており、ほんの些細なことでも気にしすぎてしまうことが挙げられます。
周りはなんとも思っていないのに、さっきの会話がぎこちなかった、なんとなく素っ気ない態度を取られたなど気にしすぎ、それが勝手な思い込みで、嫌われているんじゃないかという感情が湧いてきて、自分自身により一層不安を煽ってしまっているのです。
そうなると嫌われないようにと周りばかりを見るようになって自信をどんどん失ってしまわせているのです。
嫌われるのが怖いと思ってしまう原因とは
原因①過去に経験したトラウマが払拭できない
嫌われるのが怖いと思ってしまうのは、過去に自分が意思表示したことで、それが元で周りから嫌われてしまったという経験があり、その時の辛い思いがトラウマとなってしまい今に至るまで払拭できずにいることで、怖さの不安がつきまとっていることが考えられます。
誰しも、失敗や挫折は経験することではありますが、嫌われることが怖いと思ってしまう人ほど、心が繊細であるため、怖さがつきまとってしまっているのです。
原因②ずっと周りに合わせて生きてきた
小さい頃から、あまり自己主張をすることがなく、周りに合わせてきて、その環境が自分には楽で、一番心地よいと考え育ってきたのですが、大人になるに連れて、複雑な人間関係が絡んできたときに柔軟に対応できないことで、急に不安感が押し寄せ、嫌われたくないという思いに苛まれるといったことが挙げられます。
小さい頃は、親、兄弟から守られてきたが、いざ社会にでると今までの人間関係の経験のなさが浮き彫りとなり対応しきれないといったことが考えられます。
以上が、嫌われるのが怖いと思ってしまう人の心理と原因になります。
それではここからは、これらを踏まえた上で、3つの克服法についてご紹介していきます。
嫌われるのが怖い気持ちの克服法とは
克服法①依存心からの脱却
嫌われるのが怖い気持ちを克服するためには、今までのとりあえず周りに合わせておく、周りに流されるといった、周りに対する依存心からの脱却を図ることが第一です。
確かに周りに合わせておくことで、自分に何か火の粉が降ることはないので嫌われるということから回避できるかもしれませんが、それはうわべだけの対処法にしかならず、それでは克服には繋がりません。
初めは不安で怖いという思いはありますが、嫌われるのが怖いことで悩んでいるのであれば、現状維持では何も変えていけません。
まずは、周りへの依存心から脱却しましょう。
そうすることによって自分にも自覚が生まれ、それが自分に自信を持てるように変わっていけるはずです。
克服法②全ての人に好かれるのは無理であるという意識改革
どんな人でも好きな人、気の会う人がいれば、嫌いな人、気の合わない人がいるはずです。
嫌われるのが怖いと思っているあなたも例外ではなく、嫌いな人、気の合わない人はいませんか。
ここで改めて認識していただきたいのは、全ての人に好かれるということは無理な話であるということなのです。
そのために、必ず嫌われてしまうことはあり得ることなのだという意識改革をしていく必要があります。
全ての人に一様に全力で付き合おうとするから不安がつきまとってしまうのです。
会う合わない、好き嫌いはあって当然、それぞれ考え方に温度差があることを認識し、そういうものだという気楽な考え方を持ちましょう。
克服法③自分を優先する環境づくり
嫌われるのが怖いと思っている人は、今まではどうしても周り優先という考えが強く、周りに依存してしまっていましたが、協調性を学ぶといったことでは良い経験かもしれませんが、それ以上のものは何も得られません。
また、周りを優先して考えていると自分の心に負荷がかかりストレスに繋がりひいては体調を崩してしまうことさえ考えられます。
せっかく嫌われるのが怖いという思いを断ち切りたいと考えている今こそ、自分を優先していくことを考えていきましょう。
いきなりなんでも自分優先にというと自己中という考え方になってしまうので、全て周りに依存していた中で何か1つまずは、自分の意志で動いてみることをしていきましょう。
それが積み重なっていくことで、周りを気にしすぎることもなくなって行き、自然と心の中にある不安も払拭できていけるはずです。
そのことによって自分でも自信が湧き、嫌われるかもしれないという未来への不安も消えていけるはずです。
まとめ
嫌われるのが怖いと思う気持ちは誰にでもあることです。
ただ、その嫌われるのが怖いと思ってしまう心理と原因というものをしっかり理解し、自分に落とし込んでいくことで、その怖さを払拭していくことは可能なのです。
そのために上記心理、原因を参考にしていただき、ぜひ克服法についても試してみてください。
もう嫌われるという恐れから卒業し、より楽しい人生を送っていきましょう。
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